らぶ☆すとーりー 蘭子の恋の物語
「失礼します。」



俺は社長室のドアを開けてしまった。



みんな一斉に俺の方を見る。



「すみません、でも、少し聞こえてしまったもので。


申し遅れました。


私、蘭子さんとお付き合いさせて頂いている


三上裕貴と申します。」



あのお方が、きっと蘭ちゃんのお父様なのだろう。



怒り出す蘭ちゃんのお父様らしき人に、



「お嬢さんと・・・蘭子さんとお付き合いをお許し下さい。」



俺は深々と頭を下げた。



すると、蘭ちゃんも一緒に頭を下げてくれた・・・。




しかし、それも空しく



蘭ちゃんはお父様らしき人に連れて行かれてしまった。



俺はそれを追い掛ける事も出来ずに、見送るだけだった。




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