らぶ☆すとーりー 蘭子の恋の物語
親同士が話している。



「隼人君も、もう一人前の男性だな。」



なんて言ったお父様に、



「まだまだ、そんな事はありませんよ。」



笑顔で言うものだから、蘭子の心はキュンってなった。



隼人さんの声・・・カッコいいよぉ。



あっ、そうだ。



蘭子が作ってきたクッキー渡さなくちゃ。



きっと喜んでくださるはず。




『蘭子!ありがとぉ!』抱きしめる隼人。


って、また蘭子妄想に入ってしまいました。


紛らわしくてスミマセン。




私は勇気を持って声を出す。



「隼人さん・・・。」



「どうした?蘭子。」



何でお父様が入ってくるのよぉ!



私はお父様を無視し、



「これ・・・。」



と言って隼人さんにクッキーを渡したんだ。



ちゃんとハートの絵が描いてある、透明なラッピングの袋に入れてね。



< 21 / 155 >

この作品をシェア

pagetop