らぶ☆すとーりー 蘭子の恋の物語
そして週末。



「何処か行きたい所ある?」



という裕貴君の言葉に私は、



「遊園地に行きたい!」と答えた。




小さい頃に行った遊園地。



中学に入ってからは行った覚えがない。



友達同士や恋人と皆遊園地に行っていた。



でも、私は行かなかった。



混んでいて危ないという父。



1回私はお父様に「お友達と行っても良いですか?」と聞いた。



そうしたら、「じゃあ全て貸しきる!」なんて言うものだから、



私は遠慮した。



他の人がみんな行けなくなっちゃうじゃん・・・。



それ以来、私は遊園地に行きたいと言わなくなった。





でも、蘭子はもう大人。



何処に行こうが、『お父様のお許しが出ないといけない』という年ではないわ。



デート=遊園地というイメージが強かった私。



裕貴君に聞かれ、行きたい所に迷いは無かった。






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