らぶ☆すとーりー 蘭子の恋の物語
それから数日後。



とうとう裕貴君とのデートの日が来た。



この前考えた洋服と髪形。



そして、少し薄めのナチュラルメイクにしてみた。



唇にはグロスを塗ったので、プルンとした艶やかな唇に仕上がり。



「これでOKですわ!」



私は鏡を見て自然に笑顔になった。






待ち合わせは、家の前まで来てくれるというのを、私は断った。



あの初めて出会った公園で、もう1度裕貴に逢いたかったからだ。




私は待ち合わせの15分前に着いた。



「懐かしいな・・・。」



私はブランコに乗る。



キーコキーコキーコ。



あの時はあんなに大きかったのに、今は小さいや。




私にはこの『待っている』という時間も何故かとても楽しかった。





10分後、裕貴君が笑顔でやって来た・・・。



遠くで手を振ってくれる裕貴君。



今日はジーパンに白の柄のワイシャツを羽織っていた。



「素敵・・・。」



私は自然に笑顔になった。



「蘭ちゃんごめんね、遅くなって。」



「ううん?全然待ってないですわ。」



「じゃあ行こうか?」



「はい!」



そう言って私達は現地まで電車で向かった。








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