らぶ☆すとーりー 蘭子の恋の物語
「ごめんね、車じゃなくて。」



「いいえ。大丈夫ですわ。」



私はあまり電車と言うものには普段は乗らない。



けど、今の私にはこの電車は全然苦では無かった。



ちょっと人が多くて座れなかったけど、



どう考えても、裕貴は自分を守ってくれている・・・。



電車のドアの近くにいる私達。



カーブとかで人に押されないように、裕貴君の手が私を囲う。



私が少し上を向くと、裕貴君の顎の部分が見える。




男の人に守って貰うって・・・こんなにドキドキするのね。





ちょっと電車に疲れた私だったが、ものすごく幸せを感じる事が出来たのだった。




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