らぶ☆すとーりー 蘭子の恋の物語
「蘭ちゃん行こう!」



そう言って自然に手を取ってくれる裕貴君。



本当に私勘違いしちゃうよ・・・。



「次があれ乗る?」



指したのはコーヒーカップ。



「はいっ!」



私達はコーヒーカップに乗った。



「回ってますわ!」



「ここをこうするとね。」



そう言って裕貴君は真ん中のハンドルを回し始めた。



「きゃあっ!」



コーヒーカップがぐるぐる。



遠心力で裕貴君にぴったりとくっついた。



目が回るぅ・・・けど、もう少しこのまま、裕貴君に触れていたい。




コーヒーカップを降りると、私はフラフラだった。



「ごめん、ちょっと度が過ぎたかな。」



「いいえ、ちょっと休めば大丈夫ですわ。」



「じゃあ、ここに座ってて。飲み物買ってくる。」



と裕貴君は私をベンチに座らせ行ってしまった。



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