らぶ☆すとーりー 蘭子の恋の物語
ただのヤキモチだって分かっているのに、



蘭ちゃんは俺以外の人について行かないはずなのに・・・。



このイライラはどうしようもなかった。



「裕貴君っ!」



俺を後ろから呼ぶ声。



裕貴君と呼ぶのはここの会社では君1人だと分かっているのに。



俺を追いかけてきた蘭ちゃん。



とても嬉しかったのに、俺は思わず冷たい態度を取ってしまった。



何かあったの?みたいな心配そうな顔で俺を見るなよ。



俺はこんな自分を蘭ちゃんに見せるのが嫌で帰ろうとした。



しかし、俺の腕を掴み淋しそうな顔で見つめる蘭ちゃん。



はぁ・・・俺の負けだよ。



「行こうか。」



そう言って俺は蘭ちゃんと会社を後にした。




~裕貴side終わり~



< 89 / 155 >

この作品をシェア

pagetop