SUMMER DAYS -24's Outsider Love Songs-

「食あたり！？」
「うん、アンパンにあたったみたい。やっぱ捨てる前のはヤバいね」
スージーはますます気まずそうに俯いた。
「じゃあ、話を整理すると3人ストリート・ギャングに囲まれた時に腹が痛くなってうずくまって、そのギャングにここまで運んで貰ったと」
「で、大した事なかったけどせっかくだから一晩泊まろうと」
「どれだけ良いギャングなんだ」
「せっかくだからって理由で入院できるとも思わなかったけどね」
ケンがあっけらかんと答えるので、僕は呆れてため息をついた。
スージーはもう泣きそうだった。

「お前保険証って持ってたの」
「スージー」
ケンが声を掛けると、スージーはケンの財布から保険証を取り出した。
「オレもティッシュ配り歴長いからね」
ケンは得意げに言った。
「そんなシステムがあったのか」
「ユウスケもいつアンパンにあたるか解らないから、健康保険入っといた方が良いよ」
「うるさいよ」
僕は二人に別れを告げると病室を出た。