SUMMER DAYS -24's Outsider Love Songs-
「面会時間が過ぎたからって病室入れなかった」
ロビーには巧さんが座っていた

「食あたり!?」
「オレと全く同じリアクションだよ」
僕は事の顛末を巧さんに説明した。
巧さんは呆れながらも嬉しそうだった。
「ギンは一緒じゃなかったの?」
「....ギンなんて嫌いだ」

「カラオケBOXについたら19歳って女子大生が2人待ったんだ」
「良かったじゃない」
「2人ともギンが目当てでオレ最初から浮いてた」
「それは想定の範囲内だよ」
巧さんは俯いてしまった。
「しかも、ギンは用事があるって帰っちゃうし、女の子は2人で盛り上がってるし...」
「そこでスージーから電話があったと」
「オレ、ちょっと助かった気がしたもの、1万置いて逃げるみたいに出て来ちゃった」
「...多分モテないのはロックとか関係無いよ」
「...もう帰ろう...」
僕らは無言でロビーを後にした。
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