SUMMER DAYS -24's Outsider Love Songs-
病院を出ると夜になっても外は蒸し暑く、僕らはまた汗をかいていた。
病院から離れた駐車場では花火をやっている集団がいた。
「オレらも去年やったな、花火」
巧さんは光の方を眺めながら言った。
「去年はスージー入れて5人だったな」
「今年もやる?」
「やりたいね」
今年はゆきなも誘ってみても良いかも知れない。
「お前の彼女もつれて来いよ」
「まだ付き合ってる訳じゃないよ」
巧さんに心が見透かされているみたいで、僕は照れ笑いをした。
「でも誘ってみようかな」
「そうしなよ」
巧さんはいつもの笑顔だった。
「わかった」
「友達も誘って来る様に伝えておいて」
巧さんは目が真剣になった。
「誘うのよそうかな」
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