♂性別転換♀

ニヤニヤしながら不適な笑み。


言われるがまま、胸に手を置く。


だがもちろん「このマジックの種はね」などと俺の胸が答えてくれるわけがなく、からかわれていると判断した。


「あんまりお兄ちゃんをからかうと怒っちゃうぞ?」


「まだ気付かないの?」


「へ?」


そういえば、なにやら柔らかい物が手に当たっているような……。


「て、なんじゃこりゃぁぁぁ!?」


俺の手の中には、無駄に巨大な脂肪の塊が二つ。


こ、これは、属に言うおっぱいと呼ばれる神秘的で神々しくて、男共の夢と希望が詰まっている女性独特の身体的特徴なのかい?


それが俺の手中に……否、俺の体の一部と貸している。


「まさか!」
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