♂性別転換♀

そっと手を、股間に移す。


「………ない!?」


そこにあるはずのものが、綺麗さっぱり消えていた。


なんてことだ。


決しては立派とはいえぬが、男の象徴がなくなるなんて。


なんだかもう、頭の中が真っ白だ。


「さーて、ビビデバビデブー!」


さらに追い打ちをかけるように、少年の声が微かに耳に届く。


気付くと今度は銀色の光が少年の指から飛び出し、数ページ前と同じ状況に。


そして目を開けると、


「ななな……」


なんですとー!?
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