♂性別転換♀
魔力18
午後からは雨が降った。
ジメジメした空気により一層湿気が混じる。
折りたたみ傘を学校のロッカーに常備していたから、朝みたいにずぶ濡れになる心配はない。
これから俺の苦手な古典の授業。ますます気分は下降する。
虎ちゃんのあの時の記憶がぼやけているらしく、俺の家に入った所までは覚えているが、その後のことは覚えていないらしい。
こちらとしては好都合だが、これから虎ちゃんとどう接していけばいいのだろう?
なんか大翔は虎ちゃんのことが気に入っているみたいだし、このままではホントにキスシーンに突入してしまう危険性だってある。
なんとかせねば。といきこんでいると、ガラガラと教室の戸が開かれた。
その姿に驚愕する。
「お姉ちゃん!」
まさかの大翔ご登場である。