♂性別転換♀
魔力3

日付はすっかり変わっていて、今は朝の七時。


俺と大翔がいた所は、巷で有名な超高級高層マンション。


しかも最上階といったもんだ。


月数十万はくだらない家賃だろ。きっと。


魔法でも使って金を出したのか、はたまた親が金持ちなのか。


謎は深まるばかりだが、奴がかなりのリッチマンだとわかる。


そんなに金があるんなら、どっかの国からお姉ちゃんを人身売買すれば……と、そんなこと考えちゃダメだな。ダメ、ゼッタイ。


おっといけね、あんま眺めてる場合じゃない。


身を翻し、マンションから目を背ける。


このマンションには見覚えがある。確か俺の自宅は同じ地区にあるから、この辺りの地理はバッチシだ。


徒歩圏内に自宅があるため、歩いて帰る。


もちろん周りを厳重に警戒しながら。
< 37 / 265 >

この作品をシェア

pagetop