♂性別転換♀
魔力3
日付はすっかり変わっていて、今は朝の七時。
俺と大翔がいた所は、巷で有名な超高級高層マンション。
しかも最上階といったもんだ。
月数十万はくだらない家賃だろ。きっと。
魔法でも使って金を出したのか、はたまた親が金持ちなのか。
謎は深まるばかりだが、奴がかなりのリッチマンだとわかる。
そんなに金があるんなら、どっかの国からお姉ちゃんを人身売買すれば……と、そんなこと考えちゃダメだな。ダメ、ゼッタイ。
おっといけね、あんま眺めてる場合じゃない。
身を翻し、マンションから目を背ける。
このマンションには見覚えがある。確か俺の自宅は同じ地区にあるから、この辺りの地理はバッチシだ。
徒歩圏内に自宅があるため、歩いて帰る。
もちろん周りを厳重に警戒しながら。