♂性別転換♀
男に戻ることも。家族の記憶を戻すことも。大翔に怒りをぶち撒けることも。
涙と一緒に流れ落ちたんだ。
「もういいよ」
「でも、僕のせいで……」
「いいって言ってんだろ!」
大翔の肩がビクッと震える。
視線をそらしたまま呟いた。
「もういいから、さ」
「うん、わかったぁ」
……はい?
なんだ、今のとてつもなく緊張感がない明るい声は?
急いで視線を向けると、そこには燦々と輝く微笑みが。
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