♂性別転換♀
ん、なんだ?
後ろを振り向く。
そこには小学校四、五年生くらいの少年が俺を見上げていた。
あどけない表情をした可愛らしい男の子。
はて、俺をこの子と知り合いか?
記憶の中を探ってみたが、親戚にも知人にもこんなガキンチョは存在しない。
俺の顔が珍しすぎて、もっと近くで見たいのか?
ざ、残酷すぎるぜ少年。傷口にさらに塩を塗りこむつもりかよ。
とりあえず、俺に用事があるのは確かだと思うので、話しかけることにした。
「どうした僕?」
目線を合わせるためしゃがみ込む。
少年は俺を見据え、満面の笑みを浮かべながら。