♂性別転換♀
チャイムが聞こえて数分後、目的地に到着。
門とはいえ俺の背丈とさほど変わらない高さ。よじ登るなんて朝飯前のお茶の子さいさいってもんだ。
「よっこらせっと」
敷地内に侵入成功。へへ、ちょろいぜ。
「よし、後はなにごともなかったかのように教室に入ればミッション成功だぜ」
「パンツ丸見えだったぞ」
「そりゃあ、よじ登ってりゃパンツの一枚や二枚は見えて……って誰だ!?」
うっかり返事をしてしまったが、まさか俺以外にこの門を使った輩がいたというのか?
声のする方へ顔を向ける。
途端に、俺の顔は崩れた。
だってそこには、あんまり会いたくない人物が立っていたのだ。
「イチゴのパンツって、お前は小学生か?」