【恋物語】桃色桜と恋心
いつ来るかわからない相手


おゆうは今日、行ってみようという気になった


桜の木に結んだ桃色の布切れがなくなっていた


それはやすが来た時に、自分が来たとわかるように、取っていったからだった


おゆうはそれを直感的に感じ、再度桃色の布切れを同じように結んだ


その瞬間、あの日の様に急に桜の花ビラが舞い散った


小さな精霊がおゆうの周りを回り、消えていく


桜の匂いを感じたおゆうは毎日、桜の木で待った






< 8 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop