【恋物語】桃色桜と恋心
桃色の布切れは結ばれたままで、やすが来ていないのを表している


桜の時期が残り少なくなった頃、あの桜の木の下に、2年振りにやすの姿があった


「やす!」


「おゆう…」


二人は伝説を信じ、再会することが出来た


「やす?」


「おゆう、逃げよう」


やすはおゆうの手をしっかり握り、行く宛も無く逃げた


「やす…逃げるのやめよう」


「おゆう」


「私達は結ばれない運命…神様が決めたんだ」


「だから二人で知らないところで暮らそう」


おゆうは首を横に振った





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