(タイム)Timeless(レス)
この夢が始まって、どれくらい時間が経ってるんだろう。
こっちはもう夜の10時。
現実は?
もしかしたら、まだ1時間も経ってなかったり……
うわ。
すっげー、無駄に歳とった気分。
それ、きついな。
夢と現実、同じように経過してってくれよ。
頼むから……
『瑛太ー。 早くお風呂入っちゃいなさいよー』
階段の下から、母親の声が響く。
懐かしい言葉だよな。
「風呂入れ」なんて、もう何年も聞いてない。
『もう! 早く入らないとお父さん帰ってきちゃうわよ?』
階段を降りていった俺に、母さんはタオルやら下着やらを投げる。
なんだよ。
こんなん脱衣所に置いといてくれたらいいだろ。
わざわざ渡さなくたって……
『何よ、瑛太。 何か言いたい事でもあんの?』
『別にー……』
母さんにそっぽを向き、バスルームに向かう。
途中、振り返ってみると、クスクスと笑うのが見えた。
『あんだよ…… 気持ちわりーな』
『別に? 瑛太が可笑しかったからよ?』
……悪かったな、可笑しくて。
つか、あんたのが変だっつーの。
『ほーら。 早く入っちゃいなさいよ!』
どうせこの人は、俺を捨てて出ていくんだ。
なのに、
なのに、そんな愛しそうに笑うなよ……
こっちはもう夜の10時。
現実は?
もしかしたら、まだ1時間も経ってなかったり……
うわ。
すっげー、無駄に歳とった気分。
それ、きついな。
夢と現実、同じように経過してってくれよ。
頼むから……
『瑛太ー。 早くお風呂入っちゃいなさいよー』
階段の下から、母親の声が響く。
懐かしい言葉だよな。
「風呂入れ」なんて、もう何年も聞いてない。
『もう! 早く入らないとお父さん帰ってきちゃうわよ?』
階段を降りていった俺に、母さんはタオルやら下着やらを投げる。
なんだよ。
こんなん脱衣所に置いといてくれたらいいだろ。
わざわざ渡さなくたって……
『何よ、瑛太。 何か言いたい事でもあんの?』
『別にー……』
母さんにそっぽを向き、バスルームに向かう。
途中、振り返ってみると、クスクスと笑うのが見えた。
『あんだよ…… 気持ちわりーな』
『別に? 瑛太が可笑しかったからよ?』
……悪かったな、可笑しくて。
つか、あんたのが変だっつーの。
『ほーら。 早く入っちゃいなさいよ!』
どうせこの人は、俺を捨てて出ていくんだ。
なのに、
なのに、そんな愛しそうに笑うなよ……