約束の場所~あたしとあの子と彼の恋~


「なかなか思い出せなくて・・・・

ごめんね・・。」







「いいって!

ほんとはさ・・・

もう思い出さないんじゃねぇかって・・・不安だったんだ。


でも、ちゃんと思い出してくれた。



それだけで、俺は嬉しいんだ。」









ありがとう。


だいちゃんとの幼い頃の大切な思い出。



やっと思い出せて、あたしも嬉しい。







ここでいっぱい遊んだね。


ブランコで順番待ちをしてた時。


後から来た子に横入りされて、悔しくて泣いたあたしの頭をなでなでしてくれたね。





あの時は、だいちゃんがお兄ちゃんに見えたんだよ?




優しくて、


かっこよくて・・・



いつも守ってくれるだいちゃんが、




あたしは『大好き』だった。



ずっと一緒にいたいな。







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