学園恋愛ネット掲示板【キューピッド】〜男子校のススメ〜
はぁ〜。
「勝手にするから、お前はチャットに専念してろ」
そういうと、コチラを向いた友人はニターと気持ち悪い殺人的笑顔をコチラに向け、親指を立てた。
「じゃあ、俺は2年生の“動物好きの集まる部屋”にいるから。暇だったら来いよ」
むしろ、このまま帰りたいけど。
え〜っと、ログインは、IDとパスワードが必要なわけね。
IDを打ち込む欄の下に書かれた“ID=学年、クラス、出席番号の順(例:1年1組1番→010101となります)”という文字を読みそのまま打ち込む。
パスワードも同じように打ち込む欄の下に“パスワード=誕生日(例:3月3日→0303となります)”と書かれていたので個人情報入れすぎだろっと思いながら打ち込み、ログインボタンをクリックする。
すると、“初めまして、内藤翔さん”と自分の名前が出てきた。
はいはい。はじめまして。
まさか、俺が君を利用するなんて、自分でも驚きだよ。
内心溜息を吐いて、パソコンに出てきた50個の質問に答えていく。
この質問ってなんか意味あるわけ?
って思うけど、打ち込まないと次に進まない。
なんで、俺が好きな食べ物とか、好きな色とか教えなきゃいけないわけ?
って思うけど、こんなことで時間を取られるのも悔しいので得意のブラインドタッチで次々に答えていった。
50問全ての質問に答えると、今度は約束事が出てきた。
別名規約。
細かい字で延々と書かれている規約。
俺は読む気もなく、そのまま同意するをクリックした。
はぁ〜。
俺、何してんだろ。