花の傭兵
ローズたちのお腹がくちくなった頃、長老のトンビが話してかけてきた。

「バードと言ったな。この村にはバードと言う名前が多い。他に鳥の名前も多いな。俺の名前も黄金の国のニッポンの鳥の名前だ。父親がニッポン人なのでな。

…さっきスワローに聞いたが、リルスの玉を持っているそうだな」

「そうです。占いの婆さんにもらいました。俺は妖術とかは強くなりたくないって言ったんですがね」

「その婆はここにもたまに来る。婆に見込まれたんなら、妖術を学んでみないか?
伝説の鍛冶師サキも学んだというぞ」

「あのサキも学んだんですか?俺はサキ目指してるんですよ。どんな学校なんです?」

「俺も妖術を学んだんだが、サキも学んだと聞いた。この村の若者には妖術使いの才があるものか多くてな、その者は妖術使いの入門の試練を受ける。そして受かった者はリルスの玉が授けられ、妖術使いの学校に入るんだ。バーリン村にある。入ってみないか?」

「そうですね。まず見学をしてみたいです。その前にアレン国に剣を納品に行かなくては…」

「剣はこの村の者に運ばせよう」









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