花の傭兵
「けっこう、早かったですね。バーリン村へ行きますよ。鳥に襲われると困るから念のため、リルスの玉は懐にしまってください」

とスワローは言ったあとバードを背に乗せて飛びたった。

太陽が高く上っていて暑くなってきていた。
飛んでて風があるから気持ちいいが、少し暑いな。

半刻ほど飛んでバーリン村の前の草原に着いた。

近くにローズが座っていた。

「それでは、またのちほど」

スワローが風を起こして飛んでいった。

「お腹すいた。何か食べたい」

ローズは走ってきていう。

「お前、いきなり、お腹すいたはないだろう。お疲れさまでしただろ。まあ、中に入れば何か売ってるだろう」

バードはローズの頭をコツンと叩いていった。

叩いたあ。だってお腹すいてたんだもん。

ローズは村へ歩きだしたバードの後を追った。


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