花の傭兵
昼食を終え、出発したローズたちは夕闇が迫った頃にカナス洞窟の入り口に着く。

今夜はそこで休むことにした。

「ローズ、松明が必要だから薪をたくさん集めてくれ」

「バードさん、リルスの玉が松明がわりに使えますよ」

スワローが背のうを下ろしながら言う。

「そうか、じゃほどほどでいいぞ。また誰か連れてくるなよ」

バードはローズにクギをさして送り出す。

「全く色々うるさいんだから」

ローズがブツブツいいながら薪を探していると

「ローズ、手伝いましょう。この辺りはけっこう危険なんですよ」
キイスが追いかけてきて言った。

「助かるわ。ありがとう」


ローズは薪を両手にキイスは水でパンパンにした皮袋2つを持って薪火に戻った。

焚火にはうまそうなウサギが3羽あぶられているところだった。

グー

ローズのお腹がなる。

キイスが笑っていると今度はまた地図を見ていたバードのお腹がなった。

ローズが笑ってるとバードはその頭をコンとたたいて

「笑ってるんじゃない。お湯でも沸かせ」

「は~い」

ローズは笑いをこらえてお湯の準備を始めるためにバードの背のうから小さなヤカンを取りだそうとして、ふと手を止める。








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