花の傭兵
バードはしばらく考えていたが

「そうか。わかった。洞窟を通りぬける間だけだぞ。キイスいいか?」

バードはドワーフのキイスに聞く。


「えぇ、それならいいですよ」

キイスはしぶしぶだがって様子でうなずく。

「では、出発しましょう。死人の力は夜が強いんです。あっ、灯りとかは止めて下さいね。私が鬼火になります」

一同は仕方なく死人のアールジーンに従い、出発の準備を始めた。

疲れてたから寝たかったぜ。うっかり同意するもんじゃないな。

バードは思った。

準備が出来てアールジーンを先頭に、キイス、バード、ローズ、次に名をカラスと言う寡黙なララミーの民、しんがりをスワローで洞窟を進み始めた。

洞窟を進んで辺りが真っ暗になってからヒトガタが鬼火になった。

でも、けっこう暗いのでローズは石につまづいてばかりいた。

バードは後ろを振り向き

「ローズ遅い。俺の前を行け」

ローズはまたつまづいてからバードの前に出た。

ローズはホントに戦えるのか。不安だ。

バードはため息をついて思った。

しばらく進むと分かれ道に出た。

前の方でアールジーンとキイスがいい争っているようだ。



< 41 / 70 >

この作品をシェア

pagetop