花の傭兵
「どうしたんだ?」

バードは二人に聞く。

「私が右の道は妖魔の匂いがするから止めた方がいいっているのにこのバカドワーフが近道だし、前は安全だったって聞かないんです」

死人のアールジーンは困ったやつだってキイスを見ながら言った。

「確かに以前は安全だったんですよ。半年くらい前ですけど」

キイスは最後のほうは自信なさげだった。

「リルスの玉にきいてみましょう。妖魔がいるなら変化あるはずです」

追いついたスワローが言った。

バードが首からリルスの玉をはずしてかかげながら右側の道に一歩足を踏み入れた。

リルスの玉はオレンジ色に輝き出した。

「何かいますね。念のため左側もやってみましょう」

バードはゆっくりと戻って同じように左側の道に一歩足を踏み入れた。

リルスの玉は弱い青の光を放った。

「どっちも何かいるな」

バードはため息をついた。

「左側の道は道が狭くなっていて遠回りなんですよ。時間かかるからいったん休憩しましょう」

キイスは不服そうに言った。

「それならそうしよう」

バードが腰を下ろし答えた。

みんな腰を下ろして休憩にはいった。



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