花の傭兵
「ローズ、お前から行け」

「えっ、私から…、下が見えないから怖いんだけど…」

ローズはこわごわ、崖の先から下を見て言った。

「さっさと行け!」

バードはスワローの方にローズを押しやる。

「さあ、ローズ、背中に乗ってください」

ローズは仕方なくスワローの背中に乗った。

バタバタ…

スワローは背中の翼をはためかせ、崖の下に降りていく。

3mほど降りて下についた。

「ちょっと待っててくださいね」

と言ってスワローはバードたちを乗せるために戻っていく。


早く帰ってきて

ローズはシルバースターの柄をギュッと握った。

その後ろから何者かが口を押さえ羽交い締めにして細い脇道にローズを引きずっていく。

助けて!

ローズは気をうしないそうになりながら暴れたが、わき腹をこん棒で殴られて意識をうしなった。


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