花の傭兵
黄泉の国
ローズたちは魔法の力か何かがきいていたせいかクモの糸をするすると降りて縦穴の底に着いた。
暗い辺りを見回すと遠くの方に薄明るい光が見える。
「あっちの方に行くしかないわね」
ローズはキョウコに同意を求めたが返事がなかった。
手を伸ばしみるとキョウコの体に触ったのでいることは確かだ。
はぐれないように手をつないで光の方に歩いて行った。
黄泉の国は見るもの聞くものまか不思議でローズとキョウコは驚いてばかりだった。
とどのつまりに死神王に案内された時にはキョウコはめまいを起こしてしまった。
いったん退室してしばらくしてキョウコが眼をさましたので、死神王のもとに案内された。
「…そして、道に迷ってここにたどりついたんです。私たち、もとの世界にもどれますか?」
ローズが死神王に言うと突然、死神王がカラカラ笑い出した。
「どっちの世界じゃ?日本とかいう国か?それとも仲間のとこか?」
「仲間のとこです」
ローズがいったあと
「あたいはこの姿のままじゃ日本に帰れない。もとの姿にしてください。」
キョウコが一歩前に出て訴えた。
「わしには、できんな」
「そんな…」
キョウコが泣きくずれる。
「聞いたことがある。異世界の日本ではなく、この世界の東の果てのニッポンという国の医者が万物なんでも治せるそうじゃ」
「そこに行きましょう、キョウコ」
ローズがキョウコの肩をたたく。
「わしの見立てではお前たちはニッポンにたどり着く前に行き倒れるな。妖術か剣術を学んでからじゃ」
「…じゃ私たち学校に行きます。仲間のとこに帰してください」
死神王が片手を挙げるとローズたちの姿がたちまちかききえた。
暗い辺りを見回すと遠くの方に薄明るい光が見える。
「あっちの方に行くしかないわね」
ローズはキョウコに同意を求めたが返事がなかった。
手を伸ばしみるとキョウコの体に触ったのでいることは確かだ。
はぐれないように手をつないで光の方に歩いて行った。
黄泉の国は見るもの聞くものまか不思議でローズとキョウコは驚いてばかりだった。
とどのつまりに死神王に案内された時にはキョウコはめまいを起こしてしまった。
いったん退室してしばらくしてキョウコが眼をさましたので、死神王のもとに案内された。
「…そして、道に迷ってここにたどりついたんです。私たち、もとの世界にもどれますか?」
ローズが死神王に言うと突然、死神王がカラカラ笑い出した。
「どっちの世界じゃ?日本とかいう国か?それとも仲間のとこか?」
「仲間のとこです」
ローズがいったあと
「あたいはこの姿のままじゃ日本に帰れない。もとの姿にしてください。」
キョウコが一歩前に出て訴えた。
「わしには、できんな」
「そんな…」
キョウコが泣きくずれる。
「聞いたことがある。異世界の日本ではなく、この世界の東の果てのニッポンという国の医者が万物なんでも治せるそうじゃ」
「そこに行きましょう、キョウコ」
ローズがキョウコの肩をたたく。
「わしの見立てではお前たちはニッポンにたどり着く前に行き倒れるな。妖術か剣術を学んでからじゃ」
「…じゃ私たち学校に行きます。仲間のとこに帰してください」
死神王が片手を挙げるとローズたちの姿がたちまちかききえた。