花の傭兵
「私もさっきまで持っていたんです。大鷹にとられましたが…傷をいやす力があるから狙われるんです。匂いでわかってしまうんですよ」

「そうか、占いの婆さんは使い方を教えてくれなかったんだ。ケチだ」

「リルスの玉は持ち主が学んでいくものなんです。緊急時はべつですが…お礼をしたいのでこ一時間ほどで着く私たちの村に来てもらえますか?」

「僕は行きたい」

それまでだまっていたローズがいった。

「まあ、近くだし、行くか」

ローズたちは男とララミーの民の村の方向に歩きだした。




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