あくあしゅがー
「もしもし? 雄哉?」
佳奈美か。
「どうした?」
「泰祐が、死んだの……」
「は?」
今さっき、招待メールが来たところだぞ?
「どうして? どうしてだよ!」
「あくあしゅがーだよ、きっと。
まだ、泰祐はあってない見たいだけど……」
それじゃぁ、どうしてだ?
「もしかして、厳罰が下ったのか?」
「たぶん……」
佳奈美もやってるんだ、あくあしゅがー。
思っていた以上に広がっているこのサイト。
「佳奈美……気をつけろよ。」
「え? 何を?」
「お前も、殺される危険性があるってことだ。」
俺は、凄く厄介なサイトに登録したのかもしれない。
ただ、あくあしゅがーの正体を見るだけの好奇心だったはずなのに……