Deep World
「マイちゃん、久しぶり」
私の肩に手を置き、怪しく笑う杉並−…。
「さ〜て、ホテルでチェックインしようね」
私は、早く杉並との関係を終えたかった
ここから逃げたい…。
けど、逃げる事なんて出来やしない
「…あん…な?」
え…?ライトが、どうしているの?
「知り合い?」なんて杉並が言うけど、このホテルから逃げたかった
ライトが、「豚」とか「お前」とかじゃなくて初めて私の名前を呼んでくれた
「…違うホテル行こう」
ライトの視線が痛くて、でも今は振り向けない
だって、泣きたくて泣きたくて仕方ないから…
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