Deep World


「わ、わたし知らない。
見たこともない人。」


そんな事言っても無駄って分かってる

…さっき名前出したし



「協力してよ、マイ。」
「…な、なんで…。」

何でも知ってるかのような瞳で私を見る



「ん?内緒。」と、言うマイは満足そうな顔

「協力って…何を?」


私と話をしているマイちゃんは、いつも静かなイジメられっ子ではない

今話をしてる女の子ってホントのマイちゃん?



「杏奈ちゃんは、パパと会い続けてほしいの…。」

えっちは、一度きり−…。
自分の中で決めたルールみたいなもの



「もし会ってくれないなら杏奈の事言うから。」

私の事を睨み低い声で言うマイちゃんは、違う女の子のようだった


「…わかった。」
「ありがと、マ〜イ。」

そう言い行ってしまった



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