Deep World


今日は、他の男と会いたくないと思った

だから、おじさんとの約束は全て断った


「はぁ…今日の私は可笑しいかも。」

誰もいない部屋で独り言を言う


−−…

着信:ライト

−−…


えっ?なんで…


「ももも、しもし?」

電話の向こうで笑う優しい声


「テンパりすぎだっつーの。何やってたの?」


「…ボーっとしてた。」


「お前らしいな。」


「なんか用?」

ぶっきらぼうに言う私は、ちっとも可愛くない


「別に何もねーけど、ゆっくり眠れよ。」

じゃあな…と言うライトに待ってと言う私


「…会いたい。」

ライトは黙ってしまう

「嘘だよ、バーカ。」



「今から行くから住所教えてくんね?」

ライトに素直に教えてしまう私がいた

「んじゃ、行くから寝るんじゃねーぞ。」



−−…


ライトを思うと何故かドキドキしてる



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