Deep World

ピンポ−ンと音が鳴る


「来てやったぞ。」

うっすら額には、汗があったから走って来てくれたんだろう


「…ありがとう。」

この家に人が来るのって何年ぶりだろ?


「親いねぇの?」

私は、首だけをコクンとならした

それ以上は何も聞かない



「…お前、泣いてた?」

えっ…?


「自分でも気付かないで泣いてたみたい。」

ライトに微笑んで言うと、ライトは私を抱きしめた




「…泣けば?」

ライトの言葉で抱きしめられながら泣いていた

ずっとライトは、私の頭を撫でてくれて…


その優しさが嬉しかった




「もういい、ライト家に帰ったら?」

ありがとうの一言も言えない私


「…えっ、ライト?」

ライトは、私の事をお姫様抱っこしてベットまで連れて来た



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