世界の終わり。
電車を待っていると空は暗くなった
「……ほんとにいいのか?」
「なにがっすか?」
「いや、お前はそうゆう奴だもんな」
僕たちは少しの間黙り込んだ
「ほれ。」
「なんすか?」
「とりあえず景気づけだな。」
手元を見ると
タバコを差し出していた
「そうすね。」
僕はそれを手にとって火をつけ
ゆっくりと吸いこんだ
タバコを吸ったの初めてだったが
むせる事はなかった。
そこまで思い出すと
時計は12時を指していた
あの日のタバコの味を思い出しながら
ゆっくりと深呼吸した
僕はふとんにくるまり目を閉じる
夏のくせにここはやけに寒いんだ