◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「お帰りなさいませ、ご主人様★」
俺は教室…いや、メイド喫茶に一歩足を踏み入れた途端に、面食らった。
俺をそう言って出迎えた生徒(メイド)は、
「石川ッ?」
「げっ!沢っち。。」
いつもの女王様な石川からは、想像もつかないふりっふりのメイド服に身を包んだ石川。
何か違和感ないし、こいつ。
「石川、お前明日からこっちの路線でいけば?」
「嫌。こういうのは性に合わないの。今日は特別よ!」
「ツンデレだなぁ~」
「フン、沢っちどうすんの!指名する?誰か。」
腰に手を置いて、いかにも偉そうに聞いてくる石川。
ツンデレメイドだ…。
そういや、特別指名できるんだったな。
指名か…。
悩んでるようにしてたが、一瞬で決まってた。
「暇な子。」
「暇な子なんていませーん。」
「じゃあ…沖田とか?」
「じゃあ?(怒)」
その愛くるしい姿でガン飛ばすなよ…。
「沖田でお願いします。」
「かしこまりましたぁ~。」