◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
隣りに座った沖田は、何故かちょっとふくれっ面だった。
それがちょっと可愛かったり…。
「こら沖田ぁ、そんなふくれてっと可愛い顔が台無しだぞ」
氷が溶けて少し薄くなったアイスコーヒーを一口飲んで、沖田の頬をツンとした。
いいよな…頬くらい触っても。
怪しくないよな…うん。。
「何で私が特別指名制になってるんですかぁ~。。意味わかんない!」
「可愛いからじゃないのか?」
なに言ってんだ俺ぇーーーー!!
さっきから可愛いばっか、口から出てきてしまう。。
「可愛くないですー。。むぅ~。。」
余計にふくれっ面になってしまった沖田を見て、思わず笑ってしまった。
だって、怒った顔があまりにも……
………可愛かったから。
それから沖田はバンバンと指名が入り、俺のところには戻ってきそうになかった。
普通にガッカリした俺は、他のクラスも回らないといけなかったため…席をたった。
そして、近くにいた山口に声をかけた。