◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「山口。」
「はい?あ、先生。。」
か、可愛い…。。
普段から、おっとりしてふわっとした山口だが、今日の山口はまた一段と男子に好かれそうな雰囲気だ…。
将来メイドなんかどうだ?って勧めたくなるくらい、ハマってる。
ま…でも、俺的には…沖田のメイド姿のほうが…いい。
「この調子で頑張れよ!俺達のクラスが今のところ、ダントツで人気だからな」
「本当ですか?頑張ります♪」
「また、様子見に来るから。」
そう言って、出口と書かれたドアの方から教室を出ようとした。
と、その時だった。
『キャーーー!!超カッコイイ!!』
どこからともなく、女子の悲鳴にも近い黄色い歓声が聞こえてきた。
な、何事!?
すると、その女子達の騒ぐ中心にいた人物がこのクラスにやってきた。
「塚本?」
教室に入ってきた人物、それは…昨日一緒に呑んでいた塚本だった。
それに、よく高校の時も連んでいた…
郷田だった。
あいつも変わらず…イケメンだな。。
どうりで女子達が騒ぐはずだ。
あいつら2人が揃って歩きゃ、振り返らない奴はいないからな。