◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
いくらなんでも…
いや、いくら信じたくなくても…
あの光景を見てしまったら、誰だって2人がどんな関係かなんて…分かってしまう。
現に、今…俺だって…。。
俺はあまりの衝撃に…窓に背を向け、
そのままズルズルとその場にしゃがみ込んだ。
まさか…
だって、沖田はまだ16になったばかりで…塚本は、もうすぐ25だろ?
そんなの…ありかよ…。
「嘘だろ・・・……」
俺の呟きは…虚しく部屋に響いた。
恋愛に年の差なんか関係ないなんて、思っていた俺だが…
こうして、自分のことになると…
認められなくなってしまう…。。
どんな男だろうか、女を泣かせる男なんかロクな奴じゃないだろう。
そんな男より、俺のほうがよっぽど沖田を幸せにしてやれる。
なんて、大きく構えてた俺。
知りたくないが、知りたい…沖田の心を独り占めする男。
知ってしまった。
それは、俺の可愛がっていた…
男も認める、本当にいい男でいい奴…。
高校時代の後輩、塚本だった…。。