◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
だけど、日誌チェックなんか全くできない。
まぁ、いつも適当にパラパラっとめくって終わりなんだけど。
それでも、今はとにかく別のことで頭が日誌チェックに向かない。
チラッと視線だけ、一生懸命サッカー部の試合結果をルーズリーフにまとめている沖田に向ける。
いつもと、変わらない…よな。
今みる限り、沖田は至って落ち込んでるような表情じゃない。
どうして…泣いていたんだ?
俺は、さっき見てしまった沖田の涙で濡れた横顔が…
どうしても頭から離れなかった。
しばらくの間、俺は日誌じゃなく沖田の顔ばかり見ていた。。
少し涙のあとが残っていた。