◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「私じゃ…物足りないかなぁ。。」
沖田はぽつりと呟いた。
一瞬、俺はそんな沖田の一言が何のことか分からなかった。
「孝幸さんのこと?」
「うん。。」
石川がポッキーをポリポリしながら、沖田の顔をのぞき込んでいた。
塚本…のこと。
そういうことか…。。
「え?どういうこと?」
天然な山口は、ひとり首を傾げていた。
すると、石川がすかさず…
「つまり、瞳が言いたいのは…
孝幸さんが瞳とのエッチで満足してないんじゃないかって事。」
ハァ…石川。
お前のその何の包みもしないストレートな言葉に俺は、どぎまぎすんだよ。
やめてくれ、頼むから。
「ていうか、孝幸さんに限って瞳で物足りないとかないんじゃない?」
「ん~…だって、先生がさっき…。。」
そう言って俺を胸がぎゅっ~ってなりそうな表情でみた沖田。
う゛…
「バカ。先生なんかどーでもいいの。
どうせ変な趣味とかあるだけだって。」
おい、今のは言い過ぎじゃないのか石川…。
「言っとくが、俺はいたってノーマルだぞ。変なこと言うなアホ。」
まぁ…攻めて攻めて攻めまくるのは、
………嫌いじゃないが。。
って何言ってんだよ俺。