◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
運転しながら、頭のなかはさっきまでの沖田の笑顔でいっぱいになっていた。
やっぱり俺は、沖田に“先生っ”って呼ばれると…嬉しくなる。
好きなやつだったら、“修二”って呼ばれるほうが嬉しいはずなんだが、俺は沖田の“先生”が好き。
そういや、クラスのほとんどが俺を“沢っち”と呼ぶのに、沖田は必ず“先生”だ。
何でだろ。
まぁ、普通は沖田の方が合ってんだけどな。
「…………瞳。。」
………////。。
って俺は、アホか。。
試しに沖田の名前を呼んでみたが、ひとり恥ずかしくなってしまった。
やべ…顔があつい。
熱くなった顔を扇ぎながら、ふと頭に沖田の顔が浮かぶ。
な、何ひとり照れてんだ俺!!
家に着くまでの車内、ひとりコント状態だった。