◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆



運転しながら、頭のなかはさっきまでの沖田の笑顔でいっぱいになっていた。



やっぱり俺は、沖田に“先生っ”って呼ばれると…嬉しくなる。



好きなやつだったら、“修二”って呼ばれるほうが嬉しいはずなんだが、俺は沖田の“先生”が好き。



そういや、クラスのほとんどが俺を“沢っち”と呼ぶのに、沖田は必ず“先生”だ。



何でだろ。


まぁ、普通は沖田の方が合ってんだけどな。



「…………瞳。。」



………////。。


って俺は、アホか。。


試しに沖田の名前を呼んでみたが、ひとり恥ずかしくなってしまった。


やべ…顔があつい。


熱くなった顔を扇ぎながら、ふと頭に沖田の顔が浮かぶ。



な、何ひとり照れてんだ俺!!



家に着くまでの車内、ひとりコント状態だった。




< 125 / 182 >

この作品をシェア

pagetop