◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
見慣れた街灯を横に曲がると、俺の住むマンション。
新しくはないが、部屋の造りもいいし、家賃が安い。
だから、今の暮らしが結構気に入ってる。
車を駐車し、入口を入ってポストに届いた郵便物を手に取った。
部屋に入って、電気をつけながら届いた郵便物を見る。
え~っと、駅前にオープン…本格イタリアンの店…のチラシに、
よく分からんけど、どこの会社のDM。
それと、
「・・・修二…へ…?」
手書きで俺宛てと書いてある固めの薄ピンクの封筒。
誰だ?
名前を呼び捨てで書いてあるってことは、結構知り合い?
てか、住所も何も書いてないってことはわざわざポストに届けにきたのか?
一体、何だこれ。
俺はちょっと首を傾げながら、その封筒を開けた。
そして、その封筒の中身を目にした途端、俺は一瞬にして…忘れたはずの過去が蘇ってきた。