◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
その後のことは…今ではあまり覚えてないが…
俺は2人を置いて、部屋を出た。
しばらくは、雪斗の家に転がりこんだ。
「まぁ、好きなだけいろよ。…そのかわり、夜襲っても文句なしだぞ。」
そんな雪斗に、意気消沈していた俺は…少し救われた。
しばらくして、冷静にもどった俺は…2人と話すことにした。
奈々に電話をかける勇気がなかった…
仕方なく、省吾にかけた。
すると、省吾も…
「この前は悪かった…俺もちゃんと話さねえとって思ってた。。…奈々も。」
同じ心境だったことに…少し戸惑いつつも…俺は省吾に対して、少し見方が変わっていた。
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省吾と連絡をとってから3日後、俺は何故か落ち着きすぎるくらいの心持ちで…
あの家へ向かった。
「…いらっしゃい。入って…。」
ドアをあけた奈々は俺にそう言った。
その瞬間、俺のなかで完全に確信した。
それは奈々が俺に
“おかえり”
じゃなくて
“いらっしゃい”
だった事。。
俺はもうお前の心んなかには、帰れないんだな。