◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆



その後の話は、意外と落ち着いた雰囲気で終わった。



この部屋を、奈々が出ていくことになった。


最初は俺が出ていくと言ったが、奈々は頑なに…修二が残って?と言った。



「もともと、修二が住んでたんだし…」



奈々はこう言ったけど、きっと本当はこの…寂しい思いをしていたこの部屋にいるのが…嫌だったんだろう。



最後まで俺に気を遣う奈々。



いつからこんなに気を遣うような関係になっていたんだろう。



この時改めて、俺がどれだけ奈々との関係を疎かにしていたのか…実感した。



それから、奈々の荷物がこの家からなくなるまで…少しの関係が続いた。



奈々の荷物がなくなった後は、今のように…全くの音信不通になった。



完全に関係は断ち切られていた………



そのはずだったのに、


どうして今頃……


よりによって、結婚式の招待状なんか…


俺に送ってきたんだよ。。



~~~大学時代end………



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