◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
俺、沢田 修二(サワダ シュウジ)。27歳。
でももうすぐ、28になる。
担当教科は、体育保健。
部活は、サッカー部の顧問をやってる。
高校んときに、全国大会まで行った。一応レギュラーで。
「沢っち、今日の体育なにするの~?」
教卓で提出物をまとめていると、1人の女子が聞いてきた。
あ~そうか、一時間目は体育だった。
いけね。ほげほげしてたわ…。年かな…
「あ~今日は、バトミントン。それよかその“沢っち”ってなんだ?」
「先生のニックネームってやつ♪」
「ほぉ~俺様に沢っちね~。」
「嫌なの?」
な、何だ…何かやけにガン飛ばしてくるんだけど…?
この女子、一組の中でも人気があるらしい、石川 ちなつだ。
サバサバしたやつで、男子でも女子でも、そして教師の俺にも、フレンドリーに接してくる。
「石川お前…絶対どSだろ?」
「やだ、先生~私って意外とおしとやかな乙女気質なところあるんですよ~?」
そんな石川は、体育の授業で、運動神経抜群のバトンさばきで、相手の生徒を攻め倒していた。。
こいつは、絶対ドSだ…。。
ちょっと俺と同じ匂いがする。