◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆



「今日の日直~、後で日誌持ってきてくれ~、多分教官室にいると思うから」



SHRが終わって、帰り支度を始める生徒や部活に行く生徒とでザワザワし始めた教室で大声で言う。



教官室へ行くと、そこはむっとして暑かった。


あっちぃ~…サウナかここは…。。


一気に吹き出した汗を首に巻いていたタオルで拭うと、教官室にある冷蔵庫からレモンウォーターを取り出した。



学生の頃から好きで、毎日のように飲んでるレモンウォーター。



やっぱレモンの爽やか感がいいよな!



なんて1人、爽やかな気分でレモンウォーターを飲もうとした時…


―――コンコン…



「どーぞ?」



ドアがノックされ、ちょっとガックリしたまま、俺は返事をした。



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