◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
嬉しそうにレモンウォーターをちびちび飲む沖田。
コップを両手で持ってるのが、ちょっと可愛いし…。。
そんな沖田を、俺もレモンウォーターを飲みながらさりげなく見つめていた。
「私もこれ、好きなんです♪」
「ホントか?」
「夏になると、必ず飲んでる気がします♪」
「ははっ。俺なんか一年中、毎日のように飲んでるし。」
先生飲みすぎだよっなんて、言いながら俺の肩を叩く沖田。。
やめろ。。俺にそんな可愛いことするなよ。
沖田が触れた肩に思わず…手を置いた。
じんわり熱い気がする。
この夏の暑さのせいにしとこう。
「…よし。先生ゴチになりました!部活行かなきゃ。。先生も遅れないで下さいね!」
「おう、すぐ行く。部員全員に各自ウォーミングアップしとけって言っといてくれ。」
「わかりました!失礼しましたぁ!」
沖田は、元気に返事して…いつものように勢いよく教官室から出ていった。
俺の横には、ほんのり甘い沖田の香りと…少しレモンの爽やかな香りが残っていた…。。