◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆


嬉しそうにレモンウォーターをちびちび飲む沖田。


コップを両手で持ってるのが、ちょっと可愛いし…。。


そんな沖田を、俺もレモンウォーターを飲みながらさりげなく見つめていた。



「私もこれ、好きなんです♪」


「ホントか?」


「夏になると、必ず飲んでる気がします♪」


「ははっ。俺なんか一年中、毎日のように飲んでるし。」



先生飲みすぎだよっなんて、言いながら俺の肩を叩く沖田。。


やめろ。。俺にそんな可愛いことするなよ。


沖田が触れた肩に思わず…手を置いた。


じんわり熱い気がする。


この夏の暑さのせいにしとこう。



「…よし。先生ゴチになりました!部活行かなきゃ。。先生も遅れないで下さいね!」


「おう、すぐ行く。部員全員に各自ウォーミングアップしとけって言っといてくれ。」


「わかりました!失礼しましたぁ!」



沖田は、元気に返事して…いつものように勢いよく教官室から出ていった。


俺の横には、ほんのり甘い沖田の香りと…少しレモンの爽やかな香りが残っていた…。。






< 24 / 182 >

この作品をシェア

pagetop