◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
一通り、グループが出来ると机をくっつけてリーダーを決めてちょっとした係を決める。
俺はその様子を教室の前の端っこで、座って見ていた。
チラッと沖田のいるグループを見る。
女子はやっぱり、いつも一緒にいる石川と山口だった。
男子3人は、1人は野球部の野津(ノヅ)、それとクラスん中でも優等生、橋本(ハシモト)だ。
あと1人、クラスん中で群を抜いて、イケメン…角(スミ)だ。
「なぁ、瞳~。いい子紹介してよ~。お前3年の先輩達と仲良いだろ~?」
そう言って、沖田の肩に手を置く角。
ちょっとムッときた俺。
「嫌だよぉ。超のつく女好きの大チャンに紹介する女子はいませーん。」
そんな角にイ~っといじらしげな顔をする沖田。
それを見てちょっとズキ…とした俺。
悲しいことにこの2人は幼なじみ。。